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ミック・ファニングがローレウス世界スポーツ賞にノミネート。


この一年間で、スポーツ界に多大な影響を与え、活躍したスポーツ選手に送られる、ローレウス世界スポーツ賞に、オーストラリア出身のミック・ファニングが2部門でノミネートされました。


他部門では水泳選手のマイケル・フェルプス選手やサッカー界のスーパースター、リオネル・メッシ選手らもノミネートされており、ミック・ファニングがノミネートされた部門は、年間最優秀Xスポーツ部門と年間最優秀復帰選手部門です。



ちなみに、年間最優秀復帰選手部門については、通常一度引退してカムバックした選手に送られる部門です。



今回のミック・ファニングのノミネートは、他のアスリート達と全く種類が違う経験によるものです…



言わずと知れたJ−Bayオープンでのシャークアタックからの奇跡の生還、パイプラインマスターズ中のご兄弟の死去‥


また、これはノミネートの考慮には入っていないと思いますが、夫人との離婚という出来事もありました。



ノミネートされた年間最優秀Xスポーツ部門では他に、マウンテンバイクのレイチェル・アサートン(英)、スケートボードのボブ・バーンクイスト(BRA)、ブラジリアン二人目のWSLチャンピオンとなったアドリアーノ・デ・ソウザ、トライアスロンのジャン・フラデーノ(独)、スノーボードのクロエ・キム(米)、らがノミネートされています。


また、年間最優秀復帰選手部門では他に、ラグビーのダン・カーター(NZ)、陸上競技のジェシカ・エニスヒル(米)、水泳のマイケル・フェルプス(米)、陸上競技のデヴィット・ラディシャ(KEN)、スキーのリンドシー・ボン(米)らがノミネートされています。


過去には、ケリー・スレーターやステファニー・ギルモア、スノーボードのショーン・ホワイトが年間最優秀Xスポーツ部門で受賞しています。

もし年間最優秀復帰選手での受賞が決まれば、ブラジルのサッカー選手ロナウドや、スイスのテニス選手マルチナ・ヒンギスなどが過去に受賞した部門での栄冠となり、サーフィン界初の快挙となります。


ローレーススポーツアワードは、各部門6人のなかから、スポーツキャスターやスポーツライターなどのジャーナリストによって候補者が選ばれ、最終的にはローレウス・アカデミーの会員の投票によって受賞者が決まります。


2000年から開催されているこの賞は、スポーツ界のアカデミー賞とも呼ばれており、受賞者は、4月18日にベルリンで開催される式典にて受賞式が行われます。


やはり、個人的にはミック・ファニングには年間最優秀復帰選手部門を是非とも受賞して欲しいと思います。


通常は、一回目の攻撃で致命傷を負う事が多いシャークアタックから無傷で生還し、なおかつ生死の境に居る極限状態から、対戦相手のジュリアン・ウィルソンに、サメの来襲を知らせ、すぐに岸へ上がるよう叫んだミック・ファニングの英雄的行動は、世界中の賞賛を呼びました。


なお、この時に既にインサイドに近かったジュリアン・ウィルソンがシャークアタックの恐怖を顧みず、自らの身の危険を覚悟して、ミック・ファニングを救助すべく、アウトに向かってパドルして行った事も忘れてはなりません。


今年は、WSLツアー参戦を一部辞退する事を表明したミック・ファニングですが、彼のどんな困難な状況も乗り超えて行く柔軟性やタフさと、他人を思いやる優しさは、一人の人間として多いに学ぶべき事であると思います。

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